ソファーの上にいる赤ん坊を取り合えず抱き上げてみた。
抱き上げた赤ん坊はとても柔らかく、あたたかいというより熱く感じた。
男にとって赤ん坊を触ったのはこれが初めてのことで、ナゼだか自然と胸のあたりが温かくなった。それまでの男の人生の中では感じたことのないものだったので、男はその感覚に少々戸惑った。
1ヶ月か・・・、と呟いて、ヨシエが置いていった荷物の中から育児書を取り出した。それを読みながらオムツを替えたり、ミルクを作ったりしてみる。初めてのその作業が嫌でないことが不思議だった。お風呂に入れるのはとても緊張し、自分が手を滑らせてしまったらと思うと、指の先まで神経を集中させた。
なかなか面白いじゃないか、と預かるのも悪い気がしなくなってきた時、メールに次の仕事の依頼が来ているのを見つけた。いつもだったら受信を確認しても何とも思わないが、その時は受信の確認を見たくないと思った。不慣れな温かさを感じた心は、すぐにいつものフラットなものへと変化した。
依頼はまたLBからのものだった。。。